サイクル仲間の叔父さんが、ロードバイクを降りるとのことで、使用しなくなったホイールを頂けることになりました。
調べてみると2006年に発売されたものの様です。
もう少しで20年になるくらいになるものです。ネットで調べても、なかなか情報が出てきません。情報提供していただける方がいたら、コメント欄、メール、Twitter等でご連絡いただけると嬉しいです。
MAVIC KSYRIUM ES
仕様
メーカー :MAVIC マビック 商品名 :KSYRIUM ES キシリウム イーエス 重量 :1,545g (F/R:660g/885g) ※実測値、クイック無 リム幅 :(13C) リムハイト:22mm/25mm (F/R) タイヤ :クリンチャー 700C×23C
データがあまりない
データが無く、合っているかどうかも分かりません。メンテナンスなどの感じでは、大きく違っていると言うことはないと思っています。
重量・・・複数のデータが存在
重量はタイヤを外した時に測定しますが、「重量:F/645g R/840g Total/1,485g」とか「1,520g」とか「1,950g」という情報がありました。今のところ、「1,950g」が正しいと思っています。
重量・・・実走値
実測しました。「F/660g R/885g Total/1,545g」でした。思っていたよりも、軽かったです。
現状確認
デザイン
どうしても、古さを感じてしまいます。
リム
リムブレーキ部分のキズ、摩耗が結構あります。周囲の塗装の剥がれも気になります。
ニップル
過去に触れ調整をしたのか、摩耗しています。
振れ
貰う時に、振れ取り台でみたところ、少し振れがあるとのことでした。乗ってみた感じは問題ありませんが、ブレーキ調整などをして、ホイールを回すと、そこそこ振れがあることが分かります。
インプレッション
スプリント(ノバテック)から、キシリウム(マビック)に変更してのインプレッションです。
一言で表現すると「流石マビック!」です。
15年も前のモデルなので、外観デザインは古いですが、中身(性能)はいいと思います。
プラシーボ効果かもしれませんが。
〇 柔軟性と剛性のバランス
柔軟性と剛性がバランスよく両立している感じがします。直進している時は、静かに真っ直ぐ進み、カーブを曲がっていても、嫌な曲がりなくバイクコントロールがしやすいです。
基本設計が優れていることと、製品精度がいい証拠なのだと感じています。
〇 速度を維持しやすい
重量が関係することですが、定速走行に向いています。重量があるので、回転数が上がると速度を維持しやすいです。坂の少ないロングコースに向いていそうです。
10kmくらいの低中強度の坂であれば、問題なく登れます。
✖ 重量、加速
漕いでいて、加速時に少し重いと感じます。恐らく、ホイール自体が固いので、瞬発的に高負荷、高ケイデンスを掛けられる足でないと、上手く反応してくれないと思われます。クリテリウムなどの急加減速を繰り返すレースには向きませんが、ゆっくりとした加速であれば、重さも和らぎます。
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【ワイズロード】
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マビックのフリーボディーには、2種類あります。古いタイプ「FTS-L」と新しいタイプ「Instant Drive 360」です。
私が貰ったホイールは、古いタイプ「FTS-L」です。「FTS-L」のメンテナンスについて、まとめました。
フリーボディ FTS-L (旧型)
FTS-Lの中でも、何種類かタイプがあるようです。
必要な工具
- 5mmの六角レンチ
- 10mmの六角レンチ
- トルクレンチ
- 清掃道具
- ミネラルオイル
FTS-Lのなかでも新しいものは、17mmのスパナを使って緩めることができるようです。
手順(分解)
ロードからホイールを外して作業します。カセット(スプロケット)はそのままでも問題ないです。
- スプロケット側に5mmの六角レンチを差す。
- 反対側の軸についているキャップを外す。
- 外れたところに、10mmの六角レンチを差す。
- スプロケット側を回して緩める。
- ボルトを抜く。(ワッシャーがあるので紛失注意)
- フリーボディを抜く。
手順(清掃・注油)
- フリーボディを、パーツクリーナーやウエス、綿棒などで清掃する。
- 2枚のスプリングラチェットに、適量注油する。
専用オイル「FREE WHEEL BODY OIL」 - ケース側にも適量注油する。
ちなみに、グリスはInstant Drive 360専用ですので、FTS-Lには使えません。
手順(復旧)
- 分解した手順の逆に組み付けていく。
(ワッシャーを忘れずに)
締め付けトルク
スチールタイプ:15Nm
アルミタイプ :10Nm
振れ取り
振れ止め調整をするお予定はありませんが、記録として書いておきます。
ニップルが特殊です。
- 振れ取り台
- スポークテンションメーター
- 専用ニップル回し
- センターゲージ
- ブレードスポークホルダー
ニップルが2種類あるようです。私のは、ニップル外径φ5.5mm、6溝だったので、
これになります。
もうひとつは、ニップル外径φ6.4mm、7溝のようです。
詳しくは、お持ちのホイールを確認してください。
リムブレーキ面清掃
トラブル
ラチェットが引っかからない
症状
突然、ラチェットが引っかからない状態になりました。バニーホップなどして車体に振動を与えると、引っかかるようになります。一度引っかかたあとは、フリー回転させなければ、問題なく走ることができます。
対策
フリーボディを外して、清掃、注油しました。分解で固定軸を緩めようとしたとき、簡単に緩みました。乗らない状態で、動かした感じでは問題なさそうです。
原因
分解したときのラチェット部などに不具合は見られなかったので、固定軸の緩みだと思われます。
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