フィジーク アルゴ テンポ(fi’zi:k ARGO TEMPO R5)を使ってみた(インプレ)

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ロードバイク

購入時のサドルでロングライドをしていると、股間が痺れてしまいます。ロングライドをするたびに、気合を入れて、覚悟を決めて出発しています。色々調整しましたが解決しませんでした。

それでも、ロングライドは楽しいので、もっと気楽に出かけられるように、サドルを変更することにしました。

本来は「ドカッ」と座らず「チョコン」と座るらしいです。ペダル(足)、ハンドル(腕・手)、サドル(尻)で、荷重を分散させてライドするらしいです。

この領域になるには、もっと鍛えないとダメですね。。。
取り敢えず、物で解決を図ります。

「フィジーク アルゴ」か「シマノ PRO ステルス」の2候補の中から、フィジーク アルゴにしました。

サドル沼と言う言葉があるくらい、合うものになかなか出会えない、と言われています。運が良かったと思いますが、ARGO TEMPO R5で、股間の痺れを軽減することが出来ました。

元々ついていたサドルとフィジークのサドルを比較してみました。実際にどんな感じだったのかについても書きました。

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比較

fi’zi:k ARGO TEMPO R5とロードバイク購入時についていたサドルを比較してみました。

数値

元々付いていたサドルと比較してみました。

スコットの標準サドルはネット上にデータが見つからなかったので全て実測値です。

アルゴを測定してみて同じようにスコットのサドルを測定しました。

フィジーク
TEMPO ARGO R5
スコット
SYNCROS FL2.5
サドル長260mm285mm
150mm135mm
重量241g322g

カーボンレールではないので軽量化は若干と言った感じです。

サイズ感を比較した写真を撮りました。

見た目で、長さ、幅ともに違いが分かります。R5の方が座面が幅広でショートノーズです。

差は100gも無いです。

VENTO ARGO R1 カーボンレールだと186gなので100g以上軽くなります。

fi’zi:k ARGO TEMPO R5

それ以外のデータです。

75mm幅部分の高さ:45mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:103mm
レール:7×7mm S-Alloyレール

シート幅は、150mmと160mmがあるようです。

VENTO/TEMPOとR1/R3/R5の違い

簡単にラインナップの違いについて書いておきます。

VENTOとTEMPOの違い

ベントは、前傾姿勢で乗る人(レース)に向いています。シートは堅めで、前傾姿勢を維持しやすい形状になっています。
テンポは、姿勢を起こして乗る人(ロングライド等)に向いています。クッション性に優れています。

同型のベントとテンポを比べると、ベントの方が軽いです。

R1とR3とR5の違い

R1はカーボンレール、R3はK:iumレール、R5はAlloyレールです。K:ium、Alloyの詳しい材質は分かりませんが、合金(金属)です。

私が調べた限りでは、R1が一番軽く、R3とR5の重量差はあまりありませんが、R3の方が若干軽いようです。

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インプレッション

一番の目的は股間の痺れ解消です。重量とかは二の次です。

〇形状、外観

スコットの標準サドルは「ド」フラット、真っ平です。

R5は後部が少しアップしていて、フロントがフラットになっている感じです。
出来るだけレールが水平になるようにR5の写真を撮ってみました。

形は格好いいと思います。見た目もシンプルでいいと思います。

△軽量化

100gの差もないのですが、実際に手に持ってみると重さの違いを感じることが出来ます。軽量化するなら、カーボンレールタイプのR1を選択する必要があります。

△クッション材(違い分からず)

クッション性、クッション材の厚みにはそれほど違いを感じることは出来ません。敢えて言うならば、穴があるからなのか、シート表面の材質の関係なのかフィジークの方が若干クッション性があるように感じます。

1,000km以上使いました。

〇荷重分散

前のサドルは座った時に、左側のお尻とサドルの接触している所が荷重点となって異常に痛かったです。R5はそれが無くなりました。

この痛みが無くなったことで分ってきたことがあります。体幹の左右差です。これについては後で書きます。

〇股間の痺れ

股間の痺れが改善しました。完全に解決したわけでなく、乗り方によっては、痺れが出ることはあります。解決が理想でしたが、改善した、という感じです。劇的に改善した。とは言い切れないです。

長距離を走り終えた時の痺れは、明らかに改善しました。

△座り心地(違い分からず)

座った時に前のサドルとは明らかに違うということは感じることが出来ました。お尻でサドル全体を覆っている感じがします。サドル上面クッション部分の固さはあまり変わりませんでした。

✖腰の痛み

長距離を乗っていると、必ず左側の腰が痛くなります。お尻は改善しましたが腰は改善しませんでした。

〇ポジション

ショートサドルなので座り場所が限定されます。お尻のポジションがズレにくいです。サドル表面の材質の違いなのか、形状の違いなのかは判りませんが、ポジションがキープされてペダリングがしやすいです。

前のサドルは多少前後にずれても座ることが出来ました。これがほぼ出来なくなりました。

〇クッションなしパンツ

サイクリング用でない普通のストレッチタイプのチノパンで、50km位走りました。平坦なコースを巡航速度遅め(巡航速度27km/h以下)で走りましたが、お尻の痺れは殆どありませんでした。最低限のクッション性があると言えます。

座った時は、まあまあ固いと感じたので、これについては全く予想していませんでした。カジュアルスタイルでも行けそうです。

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わかったこと

ポジションを突き詰める

良い意味でポジションが限定されるので、サドル高さや前後位置、水平角度を突き詰めていけば、ペダリングや痛みなど、かなり改善されるのではないかと感じました。

体幹

お尻の痛みと股間の痺れが改善して、分かったことがあります。左右の体幹に差があることです。ペダリングをしている時に右側は腹筋を使えているのを感じますが、左は、右に比べると使えていないのがはっきり分かります。

右は、ペダルを踏み込んだ時に右の外腹斜筋が使えている感じがするのですが、左の外腹斜筋が使えている感じが無く、他カ所の筋肉で支えて、ペダルを踏み込んでいる感じがします。支えが無い感じです。これが左側の腰の痛みにつながっている様な感じがします。
(外腹斜筋と表現しましたが実際はどの部分の筋肉が使われているか分かっていません。もっと中にある筋肉かもしれません。)

今までは、痺れにばかり気を取られてたのですが、痺れが改善したことで、この様なことに気が付くことが出来ました。

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形状

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外観・形状はヴェントの方が好みでした。前述のとおり、私には、テンポの方があっていそうなのでテンポを購入しました。

左:ヴェント  右:テンポ

ローラーに乗ったことによって、骨盤を立てて乗ることが出来るようになりました。ローラー練とフィジークのサドルが、痺れにいい方向に作用しているようです。

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ショートサドル おすすめします

穴開き、ショートノーズサドルは、試す価値あると思います。

金属レールを選定した理由

カーボンレールは、単純にサドル自体の価格が高いこと、トルクレンチが無いので、締め付け管理が出来ないので、金属レールにしました。

購入時、穴開きショートサドルが、どれだけ効果があるか分からないというのも、理由の一つです。

股間の痺れを軽減出来たのは大きい

現状のサドルでどれだけ調整をしても股間が痺れる、と言う人には、穴開きサドルやショートサドルを試してみるのは、有りだと思います。

選びたいなら2~3万円位あるとよい

カーボンレールだと価格的にアップします。2~3万円だせると、フィジークやシマノプロ以外の物も選択肢に入ってきますので、選択の幅が広がります。

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