ロードバイクの油圧ディスクブレーキとリムブレーキの違いについて比較してみた

ロードバイク

昨今、ロードバイクは、油圧ディスクブレーキタイプのフレーム、コンポーネントが主流になってきています。

油圧ディスクの時代が到来したとは言うものの、油圧ディスクが一方的に優位という訳ではありません。比較すると一長一短あり、使い方によって、どちらを購入するか決めるのがよいと考えます。

次の様な人は、無条件で油圧ディスクブレーキを選択するのがいいです。

・最新かつ最先端のものが欲しい。
・流行は抑えておきたい。
・1台を長く乗る予定。

フラッグシップモデルは、殆どが油圧ディスクブレーキタイプです。

油圧ディスクブレーキとリムブレーキ

ブレーキの方式が変わるだけで、フレーム、コンポーネントが変わってきます。

油圧ディスクブレーキ

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SPEEDSTER 10 DISC

ホイールの車軸付近にブレーキ用のローターとピストンを備え、ローターをピストンで挟み込んで、ロードバイクを制動させます。

MTBなどでは、既に油圧ディスクがスタンダードです。更に言えば、自動車やオートバイにも、かなり前から採用されています。

リムブレーキ

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SPEEDSTER 10

ホイールのリム部分をブレーキシューと言われるゴムで挟み込むことてで、ロードバイクを制動させます。

一般的な自転車のブレーキで、ママチャリの前輪ブレーキなどに見られます。

比較表

それぞれの項目について、どちらがいいのか一覧表にしてみました。

No項目ディスク リム 
1流行
2価格
3重量
4制動性(ドライ)
5制動性(ウェット)
6制動に必要な力
7カーボンホイール
8輪行袋パッキング
9メンテナンス

各項目について簡単に解説

なぜそういう判断に至ったのかについて、書いてみました。

輪行袋パッキングの様に、項目の中には、慣れてしまえば気にならないものもあります。メンテナンスなどは、店舗に依頼すれば関係なくなりますが、トラブルが起きたときの為に、知識としては、もっておきたいところです。

流行

流行は、油圧ディスクブレーキです。更には、ホイールの軸固定方法はスルーアクスルが主流です。このふたつがセットになります。

価格

リムブレーキタイプの方が価格は安いです。構造や部品点数、生産効率、生産数など多くの項目が影響していると思われます。

重量

リムブレーキの方が軽いです。ヒルクライムよりのコースレイアウトだと、リムブレーキのロードを選択している選手がいたり、チームがあったりします。今後、技術開発が進めば、差が無くなる可能性は十分にあります。

東京2020

2021年に行われた、東京五輪2020 自転車ロードレース男子は、「金と銅」を取った選手がリムブレーキ、「銀」を取った選手が油圧ディスクでした。本当の選定理由は分かりませんが、ヒルクライムよりのコースだったのが影響していると思われます。

東京五輪 自転車ロードレースコースプロフィール
男子:総距離約244km/獲得標高4,865m
女子:総距離約147km/獲得標高2,692m

富士山(スバルライン)を上った場合を参考までに
距離約25km/獲得標高1,200m

制動性(ドライ)

ドライ状態でのブレーキ性能(制動性能)は、若干油圧ディスクが優れていると思いますが、そんなに差はないと思います。

油圧ディスクに実際に試乗してみて、フルブレーキのテストをしてみましたが、大きな差を感じることは出来ませんでした。

制動性(ウェット)

雨天時などのウェット状態でのブレーキ性能(制動性能)は、ディスクブレーキの方が圧倒的に効くと言われています。ブレーキ部分の水分除去能力と路面からブレーキ部が離れていることが影響していると思われます。

制動に必要な力

油圧ディスクブレーキは、名前のとおり油圧技術を使っています。油圧は小さな力を大きくする技術として一般的で、自動車、オートバイをはじめ様々な機構に利用されています。ワイヤーを使って制動させているリムブレーキと比べると、同じ握力でも大きな制動力を得ることが出来ます。

カーボンホイール

リムブレーキのカーボンホイールは、ホイールの一部であるリム部分をブレーキシューで挟み込んで制動させます。この時、リム部とシューとの間で摩擦熱が発生します。

摩擦熱が高くなると、カーボンが熱に耐えられなくなり変形することがあります。カーボンクリンチャーホイールだと、熱がインナーチューブまで到達し、チューブを痛めることもあります。

一方、ディスクブレーキは、ローターを挟み込みますので、カーボン部分に熱が伝わりにくいです。車軸に配置されているのが優位に働いています。

輪行袋パッキング

油圧ディスクのロードバイクを、輪行袋に入れるときには注意が必要です。

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ホイールを外した後に、ブレーキレバーを握ってしまうと、ピストンが出っ放しになってしまい、工具が無いと元にすことができなくなります。組み立て時に、ホイールを組み付けることができなくなります。そうならないようにする為に、挟み込む治具が必要になります。

スルーアクスルにも工具が必要です。(工具付きレバーのものもあります。)

メンテナンス

油圧ディスクとあるとおり、油圧のメンテナンスが必要になります。油圧のメンテは、ワイヤーよりも手間がかかります。指定されている油種によっては、フレームの塗装を痛めるものもあり、油圧のメンテナンスは、技術と道具、知識が必要になります。

油圧ディスクのパッドとローターは消耗品です。特に、パッドの消耗は激しいです。リムブレーキのシューより交換周期は短いので注意が必要です。一般的にライニング厚が0.5mm以下になったら交換です。

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