【記事】ロードバイクでのペダリングのコツを科学するを書いていて気が付いたので、シマノのクランクについて掘り下げてみたいと思います。
シマノのクランク(105)
105のクランクを、絵に描いていたら、こうなりました。

ピンクの丸:リングの仮想線、ペダル軸穴
赤点 :ピンクの丸の中心
赤破線:ペダル軸穴から水平に引いた線
白破線:2つの赤点を引いた線
水色の線 :クランクレバー
踏み込み範囲
絵で角度を確認すると、約3°ずれがあります。つまり、踏み込み範囲を0~90°ではなく、3~93°になっています。
絵にすると、こんな感じになります。

シマノのクランクの特徴を推測
シマノがこのような設計にした意図を、想像してみます。
それは、0°までは足をしっかりと引き上げて、引き上げ後は、90°までしっかりと踏む。それぞれの動作が急激に変化しないようになっている。
今回の推測が合っているのであれば、よく考えられていると思います。
更に想像をめぐらすと、この円運動をしっかりとマスターすることで、バランスのよいペダリングができる。楕円リングはいらない。様々な変化に対応できる。などの意図がある様に想像します。
シマノが、楕円リングをリリースしない理由のひとつではないかと想像します。
他メーカー
最後に、楕円リングで有名なローターのクランクがどうなっているか見て終わりたいと思います。

少しずれがあったとしても、その後差は微少だと思います。シマノ105クランクセットと比べると、角度変化はほぼないといえます。ローターは、クランクセットは通常、楕円リングの選択を可能にしてペダリングの変化に対応していると考えられます。
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