宇都宮ジャパンカップ2024、3日目のサイクルロードレースを現地観戦することにしました。初めてのジャパンカップ観戦を、記録として書き残しておきます。今後観戦する時の自分の為、観戦初心者の参考になればと思います。
出来れば、前日、前々日のクリテリウム、チームプレゼンテーションを現地観戦、若しくは動画観戦しておくことをお勧めします。
宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレースとは
UCIが定める上から二番目のレースカテゴリになる「プロシリーズ」として認定されたレース。これはアジアの中では最高位に位置付けされている1dayロードレースのひとつです。UCIワールドチームやUCIプロチームが多く参加し本気の戦いが日本で見れるレースでもあります。
【公式サイト】宇都宮JC
現地観戦することにした
今まで現地観戦してみたいと思いつつ動画配信サイトを見ていましたが、急遽、現地観戦に行くことにしました。理由は4つあります。
EFエデュケーション・イージーポスト
留目夕陽選手
レース開催時点で、チームカテゴリー最高のワールドチームに所属している日本人選手は、留目選手と新城選手のふたりだけです。私が留目選手を知ったのは2023年のツール・ド・九州。途中で落車してしまいDNFとなってしまいましたが、素晴らしいパフォーマンスとレース後の屈託のない笑顔にすっかりファンになってしまいました。
私は疎いので知らなかったのですが、留目選手はアマチュア時代からとても有名な選手だったようです。いつか彼の走りをリアルで見てみたいと思っていました。
プレゼントに当選
チームスポンサーのひとつである日本企業のNIPPOが運営するSNSアカウント(Team NIPPO (X))で、今シーズンのチームグッズプレゼント企画を行っていました。
応募して当たったら、観戦に行けというお告げだと思って応募したら、当選したので行くことにしました。きっかけとしては、これが一番大きいかったです。
チーム・ジェイコ・アルウラー
サイモン・イェーツ
私がロードバイクに乗り始めたとき、「Mitchelton–Scott(現 Team Jayco–AlUla)」というワールドチームがあって、使用していた機材がSCOTTだったことからチーム知り、更にはチームの成り立ちなどを知り、イェーツ兄弟を知り、ブエルタで総合優勝したサイモン・イェーツを好きになりました。
この時期は他アジアでのレースが結構あったりして、トップ選手が何回も来ることは稀で、今回を逃せば次は無い可能性が高いと思い、現地に見に行く後押しになりました。時期的な問題以外にも、距離が遠かったり、シーズンオフが始まっていたり、再度参戦するにはいくつかの障害がありように思います。サイモン・イェーツは、プライベート旅行、オリンピック、今回と3回目の来日のようです。
ドキュメント
チーム創立初期の映像がドキュメント映像として収録されコンテンツになっていて、結構面白いです。リンク貼っておきます。
- Video 1
- Video 2
EAT. RACE. WIN.
「食べて 走って 勝って ~レースに勝つための食事~」では、世界が注目する年に1度の大会ツール・ド・フランスに隠された、ある挑戦を追う。それは、競技界で最高の料理人として知られるハンナ・グラントが、オーストラリアのプロチームであるオリカ・スコットに“勝つための食事”を提供するという、もう1つのレース。21日間のレースで限界まで力を出し切るために欠かせないものをハンナが教えてくれる。
栄光のマイヨジョーヌ
オーストラリアで誕生したプロのサイクリング・ロードレースチーム、“グリーンエッジ“に密着したスポーツドキュメンタリー。 チーム発足から5年に渡ってメンバーを追い、さまざまな困難に見舞われながらも、彼らが栄光を手にするまでの軌跡を見つめる。
バーレーン・ヴィクトリアス
新城幸也選手
創設時から8年間所属してきたバーレーン・ヴィクトリアスを、今期限りで退団するとレース前に発表されました。新城選手の走りを生で見るのも初めてでした。
観戦
初めてのことで何をしたら良いのか分かりませんでしたが、「【公式サイト】宇都宮JC」と「【非公式】旅のしおり(mamo’s memo)」なるものが存在します。このふたつでかなりの情報が集まります。実際に観戦してみてポイントは、以下のとおりだったかなと感じました。
いつ頃現地に着くのが良いか
駐車場(車)
観戦者用駐車場に設定されている「栃木県ライフル射撃場」に停めました。駐車場は7時開場です。少し早く5~10分前位に開場したと思います。それまでは、外に車を並べて待つことになります。栃木県ライフル射撃場は、満車にはならなかったようです。
駐車場から会場まで滅茶苦茶歩きます!起伏があります!会場に行くだけで疲れました。当然、帰りも起伏があって滅茶苦茶歩きます。出展ブースで買ったり、グッズを貰ったりして荷物も増えて、行きよりも帰りの方がしんどかったです。歩くスピード次第ですが、30分位歩いたと思います。会場に着きたい40~50分前に、駐車場に到着するのが良いと思います。
歩きたくない人は、「有料シャトルバス(片道500円)」が出ている、城山中学校駐車場かろまんちっく村駐車場が良さそうです。
電車
当日、家から宇都宮に電車移動で行くと、スタートのギリギリかスタート後になってしまうことが分かりました。前泊も検討しましたが、行くと決めたのが直前になってしまったので宿を予約するのも微妙。
ということで、無料駐車場があるし、天候、気温にも対応しやすいので、自動車で行くことにしました。結果としては、電車で行った方が宇都宮観光もできたなぁ、という思いです。
着いたら何をするのが良いか
昼食確保
飲食関係の出店はそれほど多くありません。10時から14時くらいまでがレースなので、屋台から少し離れたヒルクライム区間などで観戦するなら、昼食を確保しておく必要があります。現地で買えなかったときの非常食として、コンビニで総菜パンを買っておきました。現地で買えれば買ってそれを食べるつもりでしたが、タイミングが悪く、滅茶苦茶人が並んでいたり、売り切れていたりして買えませんでした。結果、買っておいて正解でした。(宇都宮餃子食べたかった…)
出展ブース見学
出展数は多く有りませんが、サイクルモードなどの展示会に比べれば人が少ないので、ひとつひとつゆっくりと見ることができます。物販もしているのでじっくり探せば、掘り出し物が見つかるかもしれません。結構、時間を潰せます。
メイン会場からKOMポイントまで30~40分位かかると思います。KOMポイントのベストスポットで観戦している人や応援パフォーマーたちは、コースが開場したら何処にも寄らずに直行して場所を確保していると思われます。
観戦場所に移動・場所確保
現地に行くと、事前に頭に入れてきたレイアウトとのすり合わせが出来てイメージが湧いてくると思います。レースをどこで見るか最終決定をしましょう。
お手洗いは、場所、数ともに限られています。お手洗いから遠い場所で観戦する人、集団が通る瞬間を見逃したくない人は、事前に済ませましょう。
スプリントを見たければ、メイン会場付近やバックストレートなどで見るのが良いです。ヒルクライムを見たければ古賀志林道で観戦することになります。ボトルが欲しい人は、メイン会場の少し先が補給エリアなので、その辺りで観戦しましょう。(目立つパフォーマンスをしている人、チームの明らかなファン、子供が優先されている様に感じます。)
レース中の観戦ポイント
このレースが終わればオフという選手が多いので、限界ギリギリを攻めるということはありませんが、ワールドチーム、プロチームのベースがそもそも高いので、安全マージンを持って走っているとしてもレベルの高い走りが見られます。
バックストレートからゴール区間には行かなかったので、現地感は全く分かりません。
序盤・中盤
ヒルクライム区間で観戦しました。
逃げ集団は人数が少ないのでギリギリ認識出来ます。メイン集団はかなりの人数が固まっているので、観戦のベテランさんでないと個人を認識する前にあっという間に通り過ぎて行きます。「アレ!アレ!(仏語のガンバレ!)」と叫んで応援していますが、心の中では「ダレ?ダレ?留目選手は?通り過ぎちゃった?」です。サイモン・イェーツ選手、新城選手は、結構見ていたのでなんとか認識できましたが、留目選手は残念ながら認識出来ませんでした。
普段からレースを見ていてある程度判断できるようになっていないと、認識するのは難しいと思います。ベテランさんは「幸也!アレ!アレ!」と瞬時に認識します。メイン集団とかでもかなりの確率で選手を見分けられていて応援します。
先頭先導車両から選手、チームカーなど全集団が、通り過ぎたら移動できます。狭い道路ですが、チームカーなどは走行順を入れ替わりったりするので、選手が通り過ぎたからと広がりすぎて歩くのは危険です。
終盤
ゴール地点付近で観戦しました。
メイン会場に戻ってきたときには、ゴールシーンが見える様な良い場所は既に人でイッパイでした。
海外チームと国内チームの差は明らかで、優勝に絡んでいるのは海外チームの選手に絞られていました。その差を感じられるのが、このレースの良さのヒトツだと思います。
選手と交流したい
この会場で
前項で「安全マージンを取って走っている」と書きましたが、手を抜いている訳ではなく真剣に走っています。レース後も、クールダウン、表彰式などスケジュールが詰まっています、レース後の交流はかなり難しいと思います。レース当日に出国する人や都内に移動する人、即座にオフになって家族と日本旅行をする人など様々です。
サイン会に参加できる条件は分かりませんが、出展しているメーカー、チームはレース後に、サイン会を催していました。この会場でどうしてもサインが欲しいなら、テントにいる人に聞いてみるのも良いかもしれません。
特別なスケジュールが無い人は、アフターパーティーや店舗でのイベント開催など、チームやスポンサーの意向に合わせて行動します。参加していないので詳細は分かりませんが、アフターパーティーでは、サイン会が開かれる可能性があります。
交流するなら
レース後出展ブースなどを少し見学して、表彰式を見ずに駐車場に帰っていました。表彰式の場所取りが出来なかったのと、疲れていてこれから歩いて駐車場に行って、家まで運転して帰らなければならないなど、色々考えた結果です。
○○選手のサインが欲しい、一緒に写真を撮りたい、と選手との交流を重視する人は、3日目ではなく来日時の空港(主に前日、前々日)か1日目、2日目の方がチャンスがあるようです。
市中に出掛けていることもあれば、試走をしていることもあります。クリテリウム後は、コースをクールダウン、ファン対応で周回する選手もいます。良い応援パフォーマンスをしている観戦者にサインをしてくれることがあるようです。
次回現地観戦するとしたら
電車で行って前泊、前々泊して、宇都宮を満喫しつつ観戦したいと感じました。ロードバイクも持って行って、後泊して宇都宮サイクリングなんかも出来たら最高、、、だなと思いました。無理ですが。
準備チェックリスト
【非公式】旅のしおり(mamo’s memo)にも良いチェックリストがありますが、自分用に書き残しておきます。
防寒着
季節・場所的に寒くなることがあります。私が観戦した時は、少し肌寒いくらいで肌着に半袖シャツ、脱ぎ着出来るように薄手の長袖を2枚着て丁度良かったです。
雨合羽・レインコート
観戦中「傘」は使えません。雨合羽やレインコート、ポンチョを用意しましょう。
ギガフリー携帯、ラジオ
YouTubeで配信したり、ラジオでも実況していたりしているようです。展開が全く分からないので、あると良いと思いました。詳細は、公式サイトで確認してください。
応援グッズ
目立つ応援グッズで応援していると選手と交流出来たりします。サインしてくれることもあるようです。
色紙・サインペン
運よく選手と交流する機会があったときに、何もないと写真だけになってしまうかもしれません。サインが欲しい人は「サインペン」と「書く何か」を用意しておきましょう。用意して行きましたが、機会に恵まれませんでした。
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