完璧なチェーンクリーニングをするのに、評判がいいので買って使ってみました。
Gherkin α/Vipro’s
使ってみての特徴
グーキンアルファの凄いところは、石油系の溶剤に界面活性剤が添加されていて、灯油みたいに油汚れを簡単に落とせて、水で洗い流すことができるところです。
匂いは、灯油に似ています。石油系溶剤の成分でチェーンオイルの汚れを浮かします。普通の石油系溶剤だけだと、水を掛けてもはじいてしまいます。石油系溶剤を落とすには、パーツクリーナーなどで洗い流さないといけません。グーキンアルファは、水で流すだけで、グーキンアルファも流れていきます。
界面活性剤は、衣類洗剤によく使われています。界面活性剤の説明については、下のリンクで確認して下さい。
仕様等
正面写真
基本データ
商品名 :反応乳化型洗浄剤 グゥーキンアルファ メーカー:ヴィプロス 品番 :VS-035 成分 :石油系化学水素、界面活性剤 内容量 :1000ml 用途 :チェーン、ベアリング、ギアー等 金属部分全般の脱脂洗浄
危険有害情報、安全対策、対応応急措置
(要約・抜粋)
引火性、皮膚刺激、誤飲注意 -・---・---・---・- 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わない事。使用中、飲食・喫煙をしないこと。火気、火花、静電気の発生源、高温熱源等の付近では絶対に使用しないこと。十分に換気を行うこと。適切な保護具を使用すること。 -・---・---・---・- 火災時は適切な消火方法で。(粉末、炭酸ガス、泡等) 吸引した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休憩させること。気分が悪い場合は、医師の診断、手当てを受けること。目に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。飲み込んだ場合は、無理して吐かせないこと。直ちに医師の診断、手当てを受けること。
上記の内容以外にも、環境に関することなど、色々書かれています。
環境の影響について聞いた
ヴィプロスさんが、レースイベントにブースを出展していたので、疑問に思っていたことを聞いてみました。
裏面に書いてある環境に関する文言について
グゥーキンアルファをブラシに付けてチェーン洗浄に使っています。缶の裏面に環境について書かれてますが、何か気を付けることはありますか?
その使い方なら、気にしないでいいです。例えば、液体を処分するなどのときに、一気に沢山の量を処分するようなときは、気を付けて欲しいです。そのような場合は、液体を排水に流すのではなく、新聞紙などに浸みこませて処分するなど、自治体のルールに則って処分して下さい。
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チェーンオイルも取り扱ってるので是非!
チェーンオイルも悩み中なんだよな・・・。
と、ここでは割愛します。興味深いものでした。もし使ったら記事書きます。
【ロッサーノ】ドライでもウェットでもない ”サスペンド系” という新ジャンル!
インプレッション
実際に使ってみました。使ってみた感想の後に、どんな感じで洗浄したのかについて書いていきます。
〇 激落ち
「ブラシにちょっと付けて磨く。」を繰り返すだけで、かなりの汚れが落ちます。新品の状態にかなり近づきます。
〇 チェーンを外さずにできる
チェーンを外さないでも、十分に綺麗にすることができます。私は使っていませんが、チェーンキーパーは有った方がいいと思います。
〇 コスパがいい
「ブラシにちょっと付けて磨く。」の使い方なら、1回に使用する量はかなり少ないので、一度買ってしまえば、かなり持つと思います。
△ 水が被る・屋外作業
極力、フレームに水を掛けたくないという人には向きません。
換気の必要性があったり、水を掛けたりするので、必ず屋外作業になります。外に持って行くのが大変な人には、向きません。
△ フレームが汚れる
普段のチェーン洗浄が甘い場合は、かなりの汚れが出てきます。フレームが汚れる可能性があります。
△ 余計なものが要らない
チェーン洗浄機などの余計なものは、必要ありません。
△ 酸性?
調べてみると、第4類 第二石油類は、「灯油・軽油」系です。灯油系の匂いがしているので、間違いないと思います。書かれていませんが、保護する何かしらの添加材が加えられているのかもしれません。
とは言え、灯油(石油)であれば酸性になるので、水洗いまで手早くやる・しっかりとすすいで石油成分を取り除く必要がありそうです。
必要なもの・手順
洗浄を行う前に、準備しておくとよいものと手順について書いておきます。
用意するもの
- グーキンアルファ
- 容器
- ブラシ、刷毛
- ウエス
- 水(加圧式霧吹き)
- 手袋
手袋
グーキンアルファが手に付かないようにする必要があります。ゴム手袋、ビニール、ニトリル製の手袋を用意して下さい。
手順
1.グゥーキンアルファを少量、容器に移す
2.容器に入ったグゥーキンアルファをブラシに少量付ける
「ブラシにちょっと付けて磨く。」を繰り返し行います。別容器であれば、チェーンに付いていた汚れが落ちても、気にせず作業出来ます。
3.チェーンをブラシでゴシゴシする
汚れが多い場合は、チェーンから汚れが落ちて、チェーンステーに付く可能性があります。その対策として、チェーンステーの下でゴシゴシします。私がブラシに使っているのは、使用済みの歯ブラシです。これで十分落ちます。
4.水で洗い流す
磨けたら、水で洗い流します。
5.ウエスで拭く。
ウエスで水分を拭き取ります。水置換の浸透潤滑スプレーなどがあるといいです。
左側(緑枠)が掃除する前、右側(赤枠)がブラシでゴシゴシして水で流した状態です。正直、写真では判断しにくいです。チェーンの汚れはかなり落ちています。乗れば分かります。
汚れに応じて臨機応変に対応
手順3~5は、状況に応じて行います。汚れがひどいときは、フレームなどに汚れが落ちてしまうので、チェーンをゴシゴシしたところを、手順3~5を一気にやってしまいます。
汚れがフレームに直接着かないように、チェーンステーにウエスを掛けておくのもひとつの手です。
普段のチェーン洗浄
グーキンアルファを使ったチェーン洗浄は、1、2ヶ月に1度行います。
普段は、パーツクリーナーを直接吹きかけて、ウエスで拭く程度です。汚れが飛び散らないように、パーツクリーナーを持っていない方の手にウエスを持ち、ノズルを覆うようします。ノズルが付いていて使いやすいのと、あまり速乾性がないのがいいです。洗浄液が付いたウエスで、チェーンをゴシゴシします。速乾性能が高すぎるのは、汚れが落ちる前にウエスが乾いてしまうので、私には合わないです。
パーツクリーナーとペットボトル
500mlのペットボトルにチェーンを入れて、パーツクリーナーを吹き入れ、ペットボトルの蓋を閉めます。あとは、ペットボトルをシェイクするだけです。
汚れは落ちますが、内側の汚れが残ることがあります。
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