自転車仲間から格安で譲ってもらいました。鉄下駄から軽量アルミにステップアップです。ハブではかなり有名なメーカだと思います。台湾メーカです。
スペック
メーカー :NOVATEC ノバテック 商品名 :SPRINT スプリント 重量 :1,370g (F/R:595g/775g) リム幅 :21.3mm リムハイト:23.4mm タイヤ :クリンチャー、チューブレス 700C×23C
スポーク
スポーク:Sapim Laser(ストーレト)#14
Sapim Race (ストーレト)#14
フロント:左右とも282mm
リア :左279mm 右276mm
リアは短い方がスプロケット側になります。
SapimのRaceかと思っていたのですがLaserが正しいようです。確かに両端は太くて真ん中は細身になっています。Laserで検索するとベンド型ばかり出てきます。スプリントに付いているのは「ストレート型」です。
リムテープ
リムテープ:テープ幅 16mm Max 160psi
※データは私が調べたところもありますので間違っているところがあるかも知れません。データは、参考程度として自身でもよく確認して下さい。
感想
〇 さすが軽量アルミ
鉄下駄からの変更でしたので不満はありませんでした。履き替えたことで長距離を走れるようになったと思います。足の疲労感が全然違うと感じました。前は25Cで、今回は23Cになっているので摩擦抵抗が軽減しているのも要因かもしれません。
× スポークが折れる
走行距離が2,000kmを超えたあたりから、スポーク(厳密にはニップル)が折れるようになりました。予備があるので交換して事なきを得ています。元オーナが3,000km位使ったそうなので、5,000km位で破損したことになります。
フロント1本、リア2本折れています。リアが折れて、その後フロント、更にリアが折れました。
1本目のリア、フロントは、テンションメータなしで左右の振れだけをとりました。2本目のリアが折れたのは、振れ取りを優先しテンションを軽視して張ったのが原因だと思います。締め込み具合で明らかに適正テンションではないのは分かっていました。振れをとるためにかなり締めこんだところがありました。それでも、走行には全く問題ありませんでしたので気にせずに乗っていたのですが、2本目が折れてしまいました。
フロントは左右スポークの長さ、角度が同じなのでニップルを回す感覚で、なんとなくですがテンションを感じることが出来ます。リアは左右スポークの長さと角度が違うのでテンションが全然わかりません。振れを取ろうとする時に、張った方がいいのか緩めた方がいいのかだんだん分からなくなります。
テンションメータでテンションを合わせつつ出来る限りの振れを取ってから約4,000km以上走っています。それ以降は、幸いスポークは折れていません。巡航速度も若干上がっていますので負荷は今までよりも大きいと思います。
△ 硬いと思ったけど柔らかい
鉄ホイールから履き替えた時は「硬い」と思っていました。距離を増やすにつれて「柔らかいかも」と感じるようになりました。
速度安定時や直進時などは特に柔らかさを感じることはありません。速度への影響はないと思いますが、ロードバイクを左右に振って踏み込むときに柔らかいかもと感じるようになりました。
追記
ホイールを数本履いたことで、いくつか分かったことがあります。
はじめに固いと感じた理由
25C(鉄下駄ホイール)から23C(ノバテック スプリント)に変わったから、だと思われます。
やっぱり柔らかいと感じた理由
23C(ノバテック スプリント)から23C(マビック キシリウム)に変えたことで、分かりました。キシリウムに比べてスプリントは、縦剛性はそこそこあるけど、横剛性はそんなにないと感じることが、できました。
有名メーカーの物を買った方がいい
ハブメーカーとしては、有名ですがホイールとしては、まだまだなのかもしれません。諸々考えれば、マビック、フルクラム、カンパニョーロ、シマノなどの超有名メーカーから選んだ方が良さそうです。
スポーク交換
3本目が折れたあと、スポークテンションメータを買いました。スポークテンションを合わせるだけで、かなり振れを取ることが出来ます。
スポーク交換に必要な工具
- 予備のスポーク・ニップル
- スポークテンションメータ
- 六角レンチ(アーレン)2セット
- スポークレンチ(ニップル回し(3.2mm))
- 振れ止め台
折れた後に、そのまま乗って帰ってしまっているので振れは完全には取れません。今は、テンション優先で調整しています。
ニップルはネットショップで比較的安く手に入ります。スポークは長さ指定で買おうとすると20本とか100本単位でしか購入出来ないようです。単価は高いですが店舗で依頼するのがいいようです。
振れ止め台はないので会社にあるダイヤルゲージを借りて行います。
ハブのカバーを外すのに六角レンチ2セットが必要です。
手組みをする考えはないので、振れ止め台は買いません。
機械式なので換算表を使って算出しなければいけません。が、テンションメータに刻まれているメモリ値を見ながら相対的に張るだけでも全然違います。完組ホイールを買ったら初めにテンションを測っておくのがいいかも知れません。
柄の色が黒です。私はPWTの3.2mmのニップル回しを持っています。柄の色は黒です。赤は、パークツールの3.4mmです。
交換時の写真はないので、次回のスポーク交換時に撮って載せます。
その他
スポーツバイク専門店での話 その1
3本目の破損で近所のスポーツバイク専門店に、スポークを買いに行きました。「SPRINTは結構折れるんだよね。うちも何本か売ったんだけど、定期的に折れるから取扱いやめたんだよ。」と言っていました。
そんなことあるのだと驚きでした。
※今は改善されているかも知れません。
予備スポーク追加購入しました。大事には至っていないので買い換える気にはならないです。結構愛着も沸いています。まだ使います。
3回とも全てニップルの根元が折れています。折れた後、テンションがなくなった部分が一気にゆがみます。まともに乗れません。ブレーキに当たります。幸い、近場で折れたので乗って帰ってしまいます。
乗って帰る行為が折れていないスポークに負担を掛けていると思います。1回折れると2回目、3回目がある可能性が高いと思っています。特にリアの負担は大きいと思います。
スポーツバイク専門店での話 その2
別のスポーツバイク専門店で話をする機会がありました。アルミホイールの構造についてです。
棒状のアルミ材を曲げて溶接していますので、溶接部分の振れは完全に取ることは出来ません。実際にテンションの値も異なります。目視ではわかりませんが、振れも溶接部分で急激に振れます。言葉での表現が難しいので簡単なイラストにしてみました。
実際はリム形状に加工しながら曲げていっていると思います。ホイールをよく見ると継ぎ目があります。その部分が溶接部です。
スポークが折れる前兆の様なものがあれば、ニップル交換だけで済むのですが。。。
予備のスポークがなくなったら、新しいホイールに買い替えようと思っています。
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